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インゴシマ(18)
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作品紹介
再び甲斐谷による凌辱の標的となってしまった加奈と茜を救うべく、ドローンを操る啓太からの指示を受け、高崎・橘とともに二人のもとへ急行する若林。手下のシマビトが一掃され、慌てて命乞いと自己弁護を始める甲斐谷をそっと抱き締めた若林は言うのだった。「甲斐谷、よく生き抜いた」──
その頃、マオモの庵の一室で、赤城と小早川は二人だけの時間を過ごしていた。酒の酔いも手伝い、赤城に対する感情を抑えきれなくなる小早川。「あなたが学校に残ってくれて良かった」潤んだ瞳で見詰められる赤城もまた、小早川への想いを自覚していた。視線を絡ませた二人は、教師と生徒という立場の間に引かれた線を越えていく。
決壊の時が近付いているという言葉にならない切迫の予感が、人と人の間に確かなものを取り結ばせるのか──心の間に通い合ったものの手応えと肌触りこそが、限界状況にあってもなお、人を人として立ち上がらせるのか。人間存在の輪郭に沿って感情と熱量が振り切れていく、トライバル・サバイバル・ストーリー!
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