前世私を殺した夫が今世で愛を囁いてきます本編
内容紹介
「……私は、あなたに殺された前世の記憶があります」貧しい家庭で育った子爵令嬢・イリーネは、慣れない夜会の翌日に突然、侯爵令息エメリヒから求婚される。あまりの吉報に子爵家は大騒ぎ、財政難を救える事実に、彼女はほっとした――が、彼の美しい顔を見た途端、イリーネの脳裏に浮かんだのは強烈な恐怖。短剣を手に覆いかぶさる男と強い痛み。そう、彼女は前世、夫である彼に殺された記憶を思い出したのだった。「婚約者として君を喜ばせたいんだ」恐怖を隠すイリーネに、エメリヒは穏やかに優しく、何故か熱心に愛を囁いてきて……?