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巻秦漢思想史の研究(東洋学叢書)
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本書は、秦と漢の思想を論じる。取り扱う期間は、武帝から王葬が台頭するまでの、前漢中末期であり、その時代の政治的・社会的思想の変遷を詳細に論じる。
春秋時代の秩序が崩壊し、乱世へと突入した戦国期にあって、諸子百家はみな、新たな国家秩序を模索する。戦国の中から秦が、その後の中国の国家体制の礎となる、「皇帝による支配」「中央主権的官僚制」「郡県制」などを始めた。始皇帝の大きな功績を元に、国家運営がなされた。
その後、昭帝の時代には、桓寛『塩鉄論』が世に出た。買い占めと投機による経済の混乱を統計的な実学として、収拾をはかろうとするものであった。
宣帝の時代には、苛烈な役人による支配と「天」や「瑞祥」による神秘主義的な支配をした。
その後「新儒教」の模索が進行すると、老荘思想が衰弱していくことになる。
古代中国の思想展開を知るための格好の書です。
【目次】
序 秦漢思想史への視覚
第一章 統一への序章
1 戦国末の思想界について(1) 『荀子』と『韓非子』
2 戦国末の思想界について(2) 『管子』と『呂氏春秋』
第二章 統一の思想
1 雲夢秦簡ノート(1)
2 雲夢秦簡ノート(2)
3 秦の始皇帝について
4 李斯について
5 漢初の思想界について
6 儒教国教化について
第三章 『塩鉄論』の世界
1 散不足篇について
2 散不足篇の「中者」について
第四章 前漢中期末期の思想
1 宣帝期の儒教
2 楊〓死
3 哀帝期のこと
4 劉向論
5 揚雄について(1)
6 揚雄について(2)
第五章 道家の思想
1 管子四篇について
2 道家思想について
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